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破壊的イノベータの5つのスキル(D実験力)

破壊的イノベータの5つのスキル(D実験力)

「イノベーションのDNA」で破壊的イノベータが共通して持っていることが多いとされる5つのスキルの中の一つである「実験力」と「実験力」を身につけるヒントについて考えてみたいと思います。

@関連づける力
A質問力
B観察力
Cネットワーク力
D実験力

■実験力とは?
イノベータが身につけているとされる実験力とは、「新しい経験に挑む」、「ものを分解する」、「試作品や実証実験を通じてアイデアを試す」とう三つの実験から新しい洞察を得るというものです。筆者個人の経験でも完璧主義にならずに、まずまずの品質になったら実際にやってみるというフットワークの軽さが良い結果や新しい洞察を生み出すという感覚を持っています。
エジソンの有名な「失敗などしていない・・・うまくいかないやり方を一万通り見つけただけだ」という言葉も実験の大切さを物語っていると思います。また、アマゾン社のジェフ・ベゾス氏も勃興期のインターネットで本を販売すること自体が実験であったと思いますし、更に最初の成功に安住しないで本以外に日用品、音楽、動画等の販売と次々と新しい試みに挑戦しています。また、松下幸之助氏も「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことだ」と述べています。この言葉もエジソンに通じる、実験や試行錯誤の大切さを物語っているように思います。

■実験力を身につけるためのヒント
では、どのようにすれば実験力を身につけることができるのでしょうか。「イノベーションのDNA」では7つのヒントを示しています。

物理的障壁を越える
国、別の部署、別の産業の会社など新しい環境を訪ねることを勧めています。そのうえで、「自社のチームがここにいたら、ここで学んだことを生かして新しいことを始められるか?この環境のなかの要素を一つだけ普段の環境で再現できることはないか?」といった質問を自分に投げかけることや一日に少なくとも一つは障壁を超えるようにすることを心がけることを勧めています。

知的境界を超える
全く関係のない分野の新聞、会報、雑誌などを年間購読することを勧めています。

新しい技術を身につける
新しい視点を得るために、計画的に新しいスキル・知識を身につけることを勧めています。このとき、スキルや技術の研修、スポーツ教室、近くの大学の講座一覧などから選ぶことが考えられます。最近では、働きながら無理なく受講できる通信講座や、海外の大学が中心になってしまいますが、動画による無料講座なども提供されていますので、活用してみても良いかもしれません。

製品を分解する
使えなくなったモノやガラクタ置場や蚤の市なので簡単に分解出来るものを捜し、実際に分解することです。その過程で、設計、加工、製造法から新しい洞察が得られないか考えて、ノートに記すことが勧められています。

試作品をつくる
何か改良したいものを選び、試作品を作ることを勧めています。

新しいアイデア試験的に導入する
実証実験(小さな実験)を頻繁に行うことです。1か月以内に仕事において新しいアイデアを実証実験する計画を立て、実行してみることを勧めています。

トレンドを探す
新しいトレンドがないか、本、新聞、雑誌、ウェブサイト、ブログ、新しいトレンドに敏感な人等の情報源をあたることを勧めています。

[参考文献]
クレイトン・クリステンセン. ジェフリー・ダイアー. ハル・グレガーセン(著). 櫻井裕子(訳). (2012). イノベーションのDNA. . 株式会社 翔泳社.

破壊的イノベータの5つのスキル(D実験力)

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