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プロダクトライフサイクル

■プロダクトライフサイクルとは?
プロダクトライフサイクルとは、製品が生まれてから衰退してくまでを「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」の4つの段階に分けて論じたものです。当然、業界や製品によって、各段階を経るスピードは変わってはきますが、概ね全ての製品にあてはまる考え方です。各々段階でマーケティング上、もしくは製品開発の観点から打ち手が変わっていきます。

①導入期(Introduction)
製品が生まれたばかりの時期です。市場は小さく、売上も高くはありません。また、この時期は、研究開発や市場調査などに大きなコストを要し収支がトントンであれば上出来といえる時期です。

②成長期(Growth)
キャズムを超えて、製品の売上は力強く成長していきます。また、製品を大量に製造・販売することになり、規模の経済を活かし1製品当りのコストが相対的に下がり、その分利益も向上していきます。この時期には、プロモーション活動を積極的に行うことが成長の原動力となっていきます。

③成熟期(Maturity)
製品が市場に広く受けられている状態です。この時期においては、マーケットシェアを維持する、もしくは少しでも多く獲得するために競合他社との激しい競争となっていきます。そのため、製品の改良を行うなどして、競争優位性を高めていくことが必要になります。
また、企業としては次の打ち手として、新たな製品開発等に着手していくことも必要となってきます。

④衰退期(Decline)
市場に製品が広くいきわたった状態、もしくは代替品などが出現することによって、市場が縮小し始めることにより、衰退期へと移行していきます。この時期には、コストがより低い製品を開発・販売するなどして、利益を捻出していくことなどが考えられます。

■栄枯盛衰は世の習い?
プロダクトライフサイクルの基本的な考え方は、「栄枯盛衰は世の習い」と似たようなものかもしれません。①導入期を脱するまでには、多大な研究開発やマーケティングのコストがかかり、それを乗り越えてようやく②成長期へと移行していくことができます。しかし、どんなに優れた製品で成長、成熟という段階を経て最後は衰退していくということを念頭に置いておくことが重要となります。そのため、成熟期に差し掛かった段階から次の製品の開発や既存製品の大幅な改良などを行い、次のプロダクトライフサイクルを生み出していくことが重要なります。一つの製品のプロダクトライフサイクルに企業の業績が依存しないように、常に変わり続けていくことが必要だということもいえるかもしれません。