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コンティンジェント・ワーカー

コンティンジェント・ワーカー

■コンティンジェント・ワーカーとは?
コンティンジェント・ワーカーとは、明確な定義があるわけではありませんが、「企業が企業内で発生する仕事に対する労働需要に応じて都度活用する労働者」ということができのかもしれません。

コンティンジェント・ワーカーの雇用期間は有限であることが多く、雇用契約を結んだ非正規従業員だけでなく、派遣労働者や個人請負の自営業者/フリーランサーも含まれます。

<コンティンジェント・ワーカーの例>
●非正規従業員
・パートタイマー
・アルバイト
・契約社員
・嘱託
●派遣労働者
●個人請負の自営業者/フリーランサー 等

■コンティンジェント・ワーカーのメリット・デメリット
企業からみたコンティンジェント・ワーカーを活用する場合のメリットとデメリットは下記の通りです。

<メリット>
・仕事の需要の多寡に合わせて、労働者を雇うことができるため、企業から見ると人件費の抑制につながる可能性

<デメリット>
・有限雇用となるため、仕事を担当していた労働者が企業を離れてしまうと経験やナレッジが企業に蓄積されない懸念
・企業内の情報が流出してしまう懸念

経験・ナレッジが蓄積できないことや情報流出のデメリットを打ち消すためには、コア業務は正規社員が担当し、コア業務以外をコンティンジェント・ワーカーに担当させ、企業内に蓄積させるべき経験・ナレッジは着実に企業内に蓄積させていくことが必要となります。

そのため、自社のコア業務が何かという本質的な問い対する回答を持っておくことが、コンティンジェント・ワーカー活用を検討する際の前提となってくるのだと思います。

■コンティンジェント・ワーカーの現状と今後
かつて、コンティンジェント・ワーカー活用の場面は、建設業や製造業の外注や警備・清掃等の施設管理に限られてきました。しかし、近年では職務のアウトソース化が進み、コンティンジェント・ワーカーを活用する場面が間接部門や企業の主活動である営業・研究開発にまで及んできています。

また、インターネット、デジタルデバイスの発達によりモバイル・ワーカーのような、新しい働き方が見受けられるようにもなってきています。更に、AIやロボット技術が更に発達してくると、コンティンジェント・ワーカーに依頼をしていた仕事が機械に置き換わっていくことも考えられます。

そのため、中長期の展望として、企業は本当のコア業務にのみ絞って正規従業員を雇い、それ以外の業務はアウトソースしていくという流れがより強まっていくものと思われます。

また、アウトソース先もコンティンジェント・ワーカーからAIやロボット等に置き換わっていくことも考えられます。

企業としては、コア業務の見極めを行い適切な人材配置をすることが重要となるはずですし、コンティンジェント・ワーカーとして働く側としては、機械に置き換わる可能性が少ないスキルを身につけることが必要となってくるのかもしれません。

[参考文献]
佐藤博樹, 藤村博之, 八代充史(著). (2007). 新しい人事労務管理 第3版. 有斐閣アルマ.

コンティンジェント・ワーカー


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