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ロングテール

■ロングテールとは?
ロングテールとは、需要が大きな売れ筋の製品ではなく、需要が小さな製品を指しています。ロングテールは、パレートの法則と相反する考え方です。パレートの法則とは、製品の売上高の大きい上位20%の製品が売上全体の80%を占めていることを指しています。20%、80%といった数字は変動しますが、上位の製品が全体売上の大部分を占めるということです。
他方、ロングテールは売上高の小さい製品に着目しています。下記はロングテールのイメージを表しております。売上が小さい製品が膨大にある部分がロングテールです。

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具体例として、書籍の場合で考えみましょう。何万部、何十万部と売れるベストセラー本は、パレート法則でいうところのまさに売上高の大きい上位に位置する製品群です。上記イメージでいうところの左側に位置する製品群で、書籍業界の売上の大部分を占めていることが想定されます。他方、特定の趣味や業界等に特化した非常に限られたニッチな市場に向けられた書籍もあり、それらの書籍の売上高はベストセラーのように大きくはなく、ロングテールに含まれます。また、自費出版の書籍も含め殆ど読まれずに消えていく書籍も多数あり、これらもロングテールの中に存在しています。

■ロングテールはどのように使われるのか?
インターネットの登場により、このロングテールへのアプローチが変わってきたと考えております。特に中小企業や個人にとっては、チャンスが増えたと言うこともできのかもしれません。
インターネットにより、ロングテールにある小さな需要を集めることが出来るようになりしまた。インターネット登場以前は、地理的な制約や情報伝達手段の欠如により、マスマーケティングの対象とはならない小さな需要にアプローチする手段がありませんでした。しかし、インターネットが登場したことにより、地理的な制約を超えて日本全国(英語を使用すらなば世界中)の需要を集めることが出来るようになり、個人や中小企業がロングテールの需要に対して効率的にアプローチできるようになっています。書籍のような情報発信を例にとってみますと、ものすごく特殊な趣味の分野で、その趣味に興味がある人が全国に1万人しかいないにも関わらず、情報を発信するようなケースを考えみましょう。インターネット登場以前は、出版会社から相手にされずに何もすることができなかったかもしれません。これがインターネットの登場により、ホームページ・メルマガ・YouTube等を介してその趣味に興味のある1万人に対して情報発信ができるようになります。そのことにより、強く興味を持っている顧客とコミュニケーションをとることが出来るようになり、情報や書品を販売できる可能性が高まります。

このように、インターネットの登場により、ロングテールへのアプローチが出来るようになったことにより中小企業や個人にとっては、活路の道が一つ開かれたということが言えるのかもしれません。